ボクは、「クロネコヤマトの宅急便」を創りだした、小倉昌男さんを尊敬しています。
日本に宅配インフラを作り上げた「革命」のほかに、第二の人生で、もう一つ「革命」を創られています。
心を動かされたのは、むしろ、小倉さんの【第二の人生】です。
第一線を退いた後、障碍者福祉に命をささげたことを知る人は、少ないかもしれません。
かつては、障碍者が集まって仕事をする共同作業所は、内職のような仕事が多く、月収が1万円程度でした。
この現状を知った、小倉さんは共同作業所にも「経営」の視点を取り入れ、「スワンベーカリー」というパン屋を立ち上げたのでした。
どんなことが起きたか?
付加価値の高い仕事で、
月収が10万円に増え、
自立でき、
自信が芽生え、
税金で補助される立場から、税金を払って支える側になり、
工夫し、
やる気が芽生える!
障碍者にも、社会にも、世間にも、経済的にも、税負担の面からも何から何まで良いことずくめ!
「三方良し」どころか「四方八方良し!」
スワンベーカリーはFC含め、30か所になり、この成功から、全国の福祉作業所が、国の補助金頼みでなく、創意工夫で、お豆腐・クッキー・農産物など色々特色を出すようになったと言われています。
くるみーるも、始める前に本当に悩みました。
スーパーマーケットに比べ、コストがかかりすぎる
ガソリン炊いてワザワザ出向いて、時間かかって、少ししか買わないだろう独居の高齢者を、2人の人件費をかけて回るのは無理だ・・・・。
高いと言われないだろうか・・・・。
多くの施設は、介護保険の税金から成り立っている。
くるみーるは、税補助が無いのにやっていけるのだろうか・・・・。
小倉さんの名言にあります。
「儲からないから止めてしまうというのでは情けないではないか。それをやるのが経営者の意地ではないか」
「人格・品格の無い人に起業は無理です。限りのある短い人生なんだから品格高く志高く生きて欲しい」
やってよかった。
諦めないで、もがいて、工夫してよかった。
8年目の今になってやっと言える言葉です。