お客様の小東様(仮名)。
この度、くるみーるを卒業し、高齢者施設へ入学です。
父の代のお米屋時代からのお付き合いだから、かれこれ50年以上たちます。
「移動スーパーくるみーる」を始めてからも、ご主人の逝去・ご自身の認知症進行など、色々ありました。
月曜日の1番最初に伺うお客様でした。
上品で、キレイなお母さまでした。
印象深いのは、ここ6~7年ですね。
「今日来られますよね? トイレットペーパーがないのよ。 それとカマボコも」
こんな電話が、3分おきに、伺うまで、何10回も続きます。
「今日来られますよね? トイレットペーパーがないのよ。 私、カマボコも言ったかしら?」
「今日来られますよね? 私、カマボコも言ったかしら?」
「トイレットペーパーもついでにください。」
すぐに忘れてしまうんですね。
こりゃたまらんということで、すぐに駆け付ける特別対応をしていたのです。
お子様がいらっしゃらないので、行政と連絡を取りつつ、特に気を付けて見守るべき対象のお客様でした。
いなくなると、ほっとする反面、とても寂しいです。
「助かるわー、ありがとう」といつもおっしゃっていただき、嬉しかったです。
お客様の別れはいつも突然。
切ない卒業です。