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鬼お客に感謝!

 今日、12月31日配達分です。

ブリ・マグロ・ウニ・タコ・カニなど、魚介類の予約商品です。

それにしても、お正月はみんな豪勢に張り込まれるんですね~。

ウチなんか、売れ残りや期限切れの商品を貪る、慎ましい生活をしてるのに・・・。

 日頃、数百円・数千円の小商いが多いのに、桁が違って、何度も間違ってるんかと見直しました。

 

 今年になって生魚の取り扱いが急に増えたのには訳があります。

それは、「魚の味の違いがよく分かる」お客様が増えたからです。

 

 そんなグルメなお客様が増えたのには訳があります。

それは、「移動販売の魚屋さん」が廃業し、そのお客様を引き継いだからです。

 

 移動販売の魚屋さんは「ヤオカネ(仮名)」さんです。

奥様が他界し、ご自身の腰の具合もあって永年続けていた商売を卒業されました。

 そのお客様をご紹介いただき、ご縁をもらいました。

 

 でも、「くるみーる」では当時、生魚の取り扱いはごくわずかでした。

ヤオカネさんで購入されていたお客様にとっては、魚の「味・品数・品質・価格」のどれをとっても満足できる物は無かったでしょう。離れてゆくお客様もいた中、たくさんのお客様は続けて下さいました。

 

 ウチにとっては、レベルの高い要求(お客様からしたら前のヤオカネさんの時は当たり前のこと)で何度も「鬼か!」と思いましたが。

 「高い!(うえ~ん涙、言われたから持ってきたのに・・・・。)」

 「こんなんと違う!(うえ~ん涙、違うの~!?)」

 

徐々に鍛えられ、要領も良くなっていき、魚のことも教えていただき、見捨てずにお付き合いいただいた、鬼お客様には感謝の気持ちで一杯です。

 

 魚については、まだまだヤオカネさんの足下にも及びませんが、「成長したやん!」「前よりマシや」と上げられたり、下げられたり・・・。

 

 これから毎年、年末の予約魚介類を見る度に、泣き笑いした2019年を思い出すでしょう。

それくらい忘れられない一年でした。