父の代から何十年もお取引いただいている、Hさん。
2号車のクミちゃんから、このところ、「とても弱ってこられた」と報告を受けていました。
町の包括支援センターへ連絡し、お互い注意して見守りましょうとお願いしました。
Hさんはとても明るく、頭脳明晰な方で、大好きなお客様の一人です。
でも、この仕事をしていると、体調が悪くなるスピードが早い場合も珍しくなく、とても寂しいというか切ない気持ちになります。
Hさんの体調悪化の原因は「肩の荷」が下りたことです。
生まれた子供さんが体に障がいをお持ちだったため、以来ずっと施設での看病を続けておられたのですが、残念ながら先立たれてしまいました。半世紀以上も子供さんのお世話をされてきたHさん。大切な子供さんを亡くされた悲しみは想像できません。
「自分が頑張らねば」と重い宿命を背負ってこられた「肩」に、天国の娘さんが「もういいよ」と言ってくれたのかな?
施設へ通うための車の免許も返納され、心身とも急に弱くなってしまいました。
幸い、ケアマネさんがとても優しくて良い方です。また、一緒に買い物してくれるお向かいさんも親切なお母さんです。
もうそろそろ、Hさんの一人暮らしは限界に近づいていることが僕にも分かります。
「くるみーる」がお役に立てるのは後もう少し。
その短い期間を大切に、今までの感謝を込めて、精一杯ご奉仕していきたいと思いました。
ああ、切ない・・・・・。