2月に行ったセミナーの吉田雅紀先生が、好きな言葉として紹介してくれました。
強烈なキャラの先生でした。
小さい頃から典型的な発達障害児だったそうで、「落ち着きない」、「なれなれしい」、「ジコチュー」と自分のことをでっかい声で言われていました。
でも、失敗もあありながら、今では立派なコンサルタントの先生です。
「働き一両」は、上杉鷹山の言葉です。
上杉鷹山は、江戸時代の名君です。ケネディ大統領が「尊敬する日本の政治家は?」と聞かれ、上杉鷹山を挙げたそうです。
当時、親の介護休暇を家臣に与えていたというから、「仁」の人だったんでしょうね。
「為せばなる。為さねばならぬ、何事も、ならぬは人の為さざるなり。」も有名ですが、「働き一両」もまた、深い言葉です。
働き 一両
考え 五両
智恵借り 十両
コツ知り 五十両
ひらめき 百両
人知り 三百両
歴史に学ぶ 五百両
見切り 千両
無欲 万両
僕の解釈です。
働いたら一両の価値はありますよ。でも、考えながらやったら、五両の価値が生まれます。それほど工夫・改善は大事ですよ。
でも、自分の考えなんてたかがしれています。謙虚になって、知恵を借りましょう、それは十倍の価値があります。
そうして、コツを知ったなら人に教えることが出来ます。一人で働く五十倍の価値です。
また、独創的なアイデアをひらめいたらそれは百両の値打ちになります。
でも、それをやるには様々な能力をもつ専門家の助けが必要です。誰に頼めば良いか知っていることは三百両の値打ちがあります。
チャレンジに、失敗はつきものです。失敗しても立ち直れるように、先人達は色々な教訓を残しています。
歴史に学ぶことは経験を学ぶことになります。これはただ働くことの五百倍の価値があります。
とはいえ、ピンチは必ず訪れます。
決断する時は「恐怖や不安、見栄や体裁、欲・義理・人情」が邪魔をします。決断するとは「何を捨てるか決めること」です。
失う勇気をもって見切ることは千両の価値を生みます。
しかし、どんなにあがいても勝てない相手があります。
それは、無私無欲の人。
そんな人は神様仏様でない限り存在しないと思いますが、実際は、たまにいます。