市場にはたくさんのギョーショー(行商)さんが仕入に来ています。
魚屋さん、豆腐屋さん、酒屋さん、八百屋さん・・・・・。出身は違えど、買い物にお困りの方へ色んな物を積んで、販売しています。
目指す先はきっと一緒だと思います。
僕のすぐ近所にも、ギョーショーさんがいます。毎朝、市場で顔を合わせます。親切にアドバイスしていただいています。もうすぐ80歳にもなろうかとはとても思えないくらい元気です。ご近所なだけに、よく知っています。ご家族のご病気や看病でご苦労された事も。
でも、商売に関して、毎朝早起きして、お客様に対して、きめ細かい努力をされている事は知りませんでした。頭の下がる思いです。
ギョーショーを一般的に見ると、イメージや見た目でかなり損をしているなあと思います。
①見た目、あまり衛生的に見えません。
車が古くさい上、実際、冷蔵設備を持たず、保健所の許可なしの「モグリ」もいます。
②店が汚い。
外売りがほとんどで、店売りはほぼ0%。だから、店は倉庫代わり。
店に優先順位を上げている場合ではないからでしょう。
③商品に値札が無く、買いづらい。
人を見て値段を変えているのでは?と思うくらい不信感がある。
本当は、そんなこともなく、みんな頭で覚えておられるのですが。
また、実際やってみると分かります。朝の短い時間で、いちいち値札を貼っている手間がなかなか取れません。
でも、それではお客様に「分かりやすく伝える」という視点がちょっと足りてないかなと思います。
④販売員の清潔感が欠けている。
普段着・前掛け・短パン・サンダルの人も。
見た目がだらしないと、せっかく高品質なモノがそのように伝わらないと思います。
⑤商品の値段が高い、古いという印象がある。
大量仕入・大量販売のスーパーとはしくみが違うため、同じ商品ならどうしても値段が高くなります。
コンビニよりは安いですが。
でも、スーパーには置いていない珍しい商品もたくさんあります。
聞いたこともないメーカーで、古くさいパッケージの商品が、ビックリするくらいおいしかったりします。
品質的にはかなり上等。求める客層が違うので、当然といえば当然ですが。
多くの人が思っているほど、ギョーショーは悪いモノではありません。
こういったイメージを払拭し、本来のギョーショーの魅力プラス、新しいギョーショースタイルを僕は目指したいと考えています。