加賀市の(株)加佐ノ岬倶楽部が経営するかも丸くんへ。
加佐ノ岬倶楽部はカフェレストランを経営したり、ミュージックケア(音楽療法)の全国本部をしたり、画廊や地域支援活動など多岐にわたる活動で、面白い。
社会貢献意識が高く、尊い志を持ってされている。移動スーパーも見学可と言うことで、これまでも、たくさんの方々がいらっしゃっているようだ。
中出さんに乗せていただき、お客様を回った。軽トラックにぎっしり詰め込まれた商品が次々と売れてゆく。おばあちゃん一人一人にあわせカスタマイズしながらレイアウトを変えてゆく。コンテナの上げ下ろし、ウイング扉の開け閉めが大変だが、とっても充実感がある。
おばあちゃんは買い物を済ますと割とあっさり帰る。もっと話をするのかなと思ったが、淡々としたものだ。関西と北陸の違いなのか?はたまた高齢ゆえ立ってられないのか?せっかちになるのか?
考えてみれば、僕も普段はライフライン(水道・電気・ガス・トイレ)に感謝しない。当たり前だと思っているから。なくなったとき初めてありがたみが分かる。これが移動スーパーの立ち位置じゃないのかなと思った。すっかり根付き、そこでのお買い物が「当たり前」になっている光景を見て、立派に移動スーパーがライフラインの仲間入りを果たしていることに感動した。
移動スーパーの仕掛け人である、中井さんには大変お世話になった。
「お客様はモノを買うのではない、買う体験・選ぶ楽しみを買っている」とおっしゃっていた。地域活性の熱い思いが伝わってきた。